伝統と生活

世界最長の絨毯も

主にトルクメンの女性たちが行っている絨毯作りは、トルクメンの伝統産業の中でも非常に発展しています。

絨毯織りの技術は、母から娘へと伝えられるため、トルクメンの少女たちは、幼い頃から絨毯織りを始めます。絨毯は、トルクメン人の考えでは、物質的な価値のほか、文化的な側面も有しています。

トルクメンの絨毯織りでは、デザインが用意されているわけではなく、自然の景観やトルクメン人の生活環境の中に存在するものがモチーフで幾何学模様、対照的になっているのが特徴です。

トルクメン製の絨毯の基本色の赤を作るために、植物が用いられています。

プロフは主食として毎日の食卓に上る料理で、ピラフや炊き込みご飯に似ています。トルクメニスタンらしいのは羊肉が使われる事が多い事です。

餃子に近いマンティはひき肉や玉ねぎ、かぼちゃなどの具材を包んだ蒸し料理。シュルパは肉と野菜を煮込んだスープ。パイ包みやマンティ、サムサ、グタプ などの料理は国民のファストフード的な位置づけで、屋台等で気軽に買える手軽さが人気となっています。

トルクメニスタンのパンは中央アジアの他地域のパンよりも若干薄く、伝統的なタンディールと呼ばれる釜で焼いて作られます。

お酒ではウォッカやコニャックが低価格で最も人気があります。

アハルテケ

トルクメニスタンで最も大切にされているのがアハルテケと呼ばれる馬です。国内にいるものはほぼ全てが純血種。トルクメン人によって守られてきました。

どこの都市にいっても豪華な競馬場を見ることができ、ツアーによっては馬と触れ合うことができるものもあります。

アラバイ

トルクメニスタン特有の大型犬です。もともと狩猟犬、闘犬、またオオカミから羊を守る等の放牧犬として育てられていました。気性が荒く犬同士の喧嘩も多いために生まれてすぐに耳と尻尾を切断します。

しかしながら実際に街や人の居る所で見かける犬達は人懐っこく食事をねだる姿がとても愛らしく、優しい表情をしています。